【基本コラム5】「No.1」「最高」などの最大級表現をしたいのですが、何か規制がありますか?

「No.1」「最高」などの表現は、他のすべての商品・サービス等に比較して優位性があるという趣旨であり、客観的な事実に係る表現です。したがって、優位性について客観的な裏付けを必要とするものです。それに必要な裏付けがなく、かつ、著しく優良または有利であると一般消費者が誤認するような表示であれば、景表法の不当表示に該当するおそれがあります。

民間放送の放送基準では「原則として、最大級またはこれに類する表現をしてはならない」としています。

目次

最高級を意味する用語

「最高」、「最高級」、「世界一」、「どこよりも」、「ベスト」、「一番」、「№1」、「極上」、「超」、「特選」、「高級」、「完璧」、「世界最速」、「抜群」、「絶対」など

唯一性を意味する用語

「最古」、「最新」、「世界初」、「当社だけ」、「業界初」など

「No.1」の表示に関して公正取引委員会は次の4つの考え方を明らかにしています。

  • 「No.1」表示の対象となる商品等の範囲を明確にすること
  • 都道府県、市町村等の行政区画に基づいて、調査の対象区域を表示すること
  • 直近の調査結果に基づいて表示すること。また、「No.1」表示の根拠となる調査の期間・時点を明確に表示すること
  • 根拠となる調査の出典(調査会社名等)を具体的かつ明瞭に表示すること
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コラム著者/代表紹介

合同会社アドリーガル 代表社員(CM考査アドバイザー)
保有資格:消費生活コンサルタント
日本消費生活アドバイザー・コンサルタント協会会員

1945年生まれの博多っ子。
1968年慶應義塾大学法学部政治学科卒業
同年RKB毎日放送入社
1998年第6回日本広告連盟広告大賞「ありがとう~世界一短い感謝状~」プロデューサー
2006年までRKB毎日放送ラジオCM考査責任者 退職
2008年から合同会社アドリーガルを創立し、現在に至る。

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