2025光る年賀状

年賀状の校正が一段落して、NHKテレビの大河ドラマ『光る君へ』を見ていた時のこと。
紫式部が藤原道長と言葉を交わす場面です。

「私はそれを念じております」。
「ならばおまえだけは念じていてくれ」。

これだ!二人の「念じて」という言葉に、互いを思いやる心の仕草を感じ取ったのです。

慌てて夜間営業の印刷屋に飛び込みました。
年賀状を「なりますよう」で結んでいたからです。
修正は間に合いました。

改めて「ねんずる」を調べてみると、
現代国語例解辞典には
① 神仏に対し願いをかなえてくれるよう心の中で祈る。
② 常に心にとめて思う。
とありました。合点!です。

さらに古語辞典で、平安人の「ねんず」は
①心に祈る。
②堪え忍ぶ。がまんする。
と知りました

何はともあれ、
源氏物語のおかげで“光る年賀状”になりました。

2025年が皆様にとって佳い年になりますよう
念じています。     

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コラム著者/代表紹介

合同会社アドリーガル 代表社員(CM考査アドバイザー)
保有資格:消費生活コンサルタント
日本消費生活アドバイザー・コンサルタント協会会員

1945年生まれの博多っ子。
1968年慶應義塾大学法学部政治学科卒業
同年RKB毎日放送入社
1998年第6回日本広告連盟広告大賞「ありがとう~世界一短い感謝状~」プロデューサー
2006年までRKB毎日放送ラジオCM考査責任者 退職
2008年から合同会社アドリーガルを創立し、現在に至る。

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